忘備録 【ソ連文化史に関して】

今は主にショスタコーヴィチ関連。

前回投稿分の和訳について

前回の投稿で、グリークマン書簡集(まだ前書き)のp.4を訳し終えましたが、かなり苦労しました。

わたしは、ショスタコーヴィチの生きたソ連時代に関しては少しは知っているつもりですが、プーシキンの時代、つまりバイロンの時代についての世界史の知識はすっかり抜けてしまっています…。「復活しつつあるギリシャ」のくだりは、何のことかわからず、「バイロン ギリシャ」などでググってやっと、ギリシャの革命(ギリシャ独立戦争)の話をしているとわかりました。世界史で学んだことを咄嗟に思い出せない自分が情けなかった……_(:3」z)_

それから、ロシア語特有の繋げ方で、一文がとんでもなく長くなっている部分や、そのまま日本語に訳すと読みにくくなる部分が非常に多く(※英語とかもそうですが、ロシア語も、前の文や単語の装飾を後ろにどんどんくっつけて長くできるタイプの言語です。日本語は装飾は基本的に前に出さないとダメですね。)、読みやすいように少し変えようか考えたのですが、わたしが翻訳を始める前に宣言した通り、元の文章を極力そのまま訳す(意訳などは出来る限り避ける)ということを決めてたので、あえてそのままにしました。

というのも、この資料の訳は、読みやすさを失ってでも、元の表現を残せる限り残したほうが、訳す価値があると思うんです。

ロシア語でしか使わない表現、日本語にはない表現も敢えて日本語に当てはめず、そのままにしましたが、これで良かったのだろうか…(*_*)

わたしは普段、小説などを翻訳するときはやや意訳して、出来るだけ自然な響きの日本語にしようとする人間なので、このように不自然だと自分でわかっている日本語のままにしておくのは、「ぐぬぬ…」って感じがします_:(´ཀ`」 ∠):